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導入前に知っておきたいガルバニウム外壁のメリット・デメリット紹介!メンテナンスは?塗り替えは必要か!?

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家づくりを進めていく中で外壁材を何にするかは皆さん悩まれるところだと思います。 

外壁材の種類には窯業系サイディング、金属系サイディング、樹脂系サイディング、モルタル、木材、タイル、ALCなど多々あり、それぞれに良い点もあれば導入するに当たり注意しないといけない点があります。

どの外壁材を選ぶにしてもデメリットを考慮せずに選択することにより、後悔してしまうポイントになってしまいます。

 

本記事では外壁材の中でも金属系サイディングのガルバニウム外壁のメリット・デメリットについて紹介していきます。

 

我が家に導入したガルバニウム外壁についても紹介していきますので、参考にしていただければと思います!

 

 

 

窯業系(ようぎょうけい)サイディング、金属系サイディング、モルタル、木材、タイル、ALCなどの外壁材の中でも最も多く使用されているものは窯業系サイディングで新築住宅外壁の約7割に使用されています。

 

その次に多く使用されているのは金属系サイディングで約1割程度使用されています。ガルバニウム鋼板は金属系サイディングに分類されます。

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残りの2割はその他の外壁材になります。

ガルバニウム鋼板とは

ガルバニウム鋼板とは鋼板にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で配合されたアルミ亜鉛合金をメッキしたものです。

 

アルミニウムはメッキ層表面に不動態を形成して、メッキ層が腐食するのを保護する働きがあります。

 

亜鉛は鋼板素材の鉄よりも先に腐食することで鋼板が腐食されるのを保護する働きがあります。

 

これらの保護作用によりガルバニウム鋼板は耐食性に優れており、また材料が軽く耐震性が高いことから近年、外壁材として広く使用されております。

 

 

ガルバニウム鋼板を外壁に使用するメリット・デメリット

 

メリット

ガルバニウム外壁のメリット

   ⭕️耐久性が高い      

 ⭕️耐震性が高い    

⭕️防水性が高い   

⭕️掃除がしやすい  

   ⭕️メンテナンスコストの削減

 

⭕️耐久性が高い

上述した通り、ガルバニウム鋼板はアルミ亜鉛合金でメッキされているため、非常に耐久性が高い素材です。

ガルバニウム外壁メーカーのアイジー工業による耐食性試験では塗膜表面にカッターでキズを付けて塩水の吹き付け→乾燥→湿潤を組み合わせた試験内容を実施し、20年相当でも赤サビは発生しない結果が実証されています

 

⭕️耐震性が高い

ガルバニウム鋼板は金属ですがとても軽い素材で窯業系サイディングと比べると1/5程度の重さです。

ガルバニウム外壁にすることにより家の重さが軽くなるので、地震で家が揺れた際、家にかかる負荷を軽減することが出来ます。

 

⭕️防水性が高い

窯業系サイディングは水分を吸収する性質があります。その為、外壁表面を塗装し水分の吸収を抑制していますが、塗膜が劣化し外壁材が露出すると水分を吸収してまいます。

水分の吸収・乾燥を繰り返すことにより反りや亀裂が生じ、その隙間から水が浸水する恐れがあります。

しかし、ガルバニウム鋼板は金属で出来ているので水分を吸収せず、反りや割れが起こることが無いので防水性が高くなります。

 

⭕️掃除がしやすい

ガルバニウ鋼板は表面に細かい凹凸が無い為、汚れや苔が付きにくく、付いた場合にも掃除しやすい構造になっています。

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⭕️メンテナンスコストの削減

窯業系サイディングは表面の塗装を約10年に1回は塗り替える必要がありますが、ガルバニウム鋼板は約20年に1回の塗り替え頻度になります。その分塗り替えに掛かるコストが削減されます。

また、窯業系サイディングの張り方は板を並べて張るので板と板の間をコーキングで埋める必要があります。

ガルバニウム外壁の張り方は板材を重ね合わせるので隙間がなくコーキングの使用箇所が窯業系サイディングと比べ少なくて済みます。

その為、コーキングの張り替えコストも削減出来ます。

 

デメリット

ガルバニウム外壁のデメリット

    ✔︎デザインが少ない      

✔︎傷つきやすい    

✔︎初期コストがかかる 

 

✔︎デザインが少ない

ガルバニウム鋼板のデザインはシンプルでスタイリッシュなデザインが魅力です。

私はこのデザインが好きで導入することにしました。

しかし、窯業系サイディングの豊富な模様や色合いのラインナップと比べるとバリエーションが少ない為、個性が出しにくい素材になっています。

 

✔︎傷つきやすい

ガルバニウム鋼板は耐久性は高いですが、傷付きやすく、凹みやすいです。

施工の際に足場が当たったり、台風などの強風で物がぶつかると凹んでしまう恐れがあります。

実際、我が家の外壁も施工が終了し足場を外してみると一箇所小さな凹みがあり、修繕を依頼しました。

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✔︎初期コストがかかる

ガルバニウム鋼板と窯業系サイディングの施工価格(材料費+施工費)を比較するとガルバニウム鋼板の方が傷つきやすく取り扱いがデリケートということもあり、若干コストが高くなります。

参考価格

ガルバニウム鋼板約7000円/㎡

・窯業系サイディング約5000/㎡

 

実例紹介

我が家の外壁はこちらです。

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メーカー:アイジー工業

製品名:SF-ビレクト

カラー:チャコールメタリック

 

デザイン

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横張りのフラットなタイプのガルバニウム外壁です。シンプルでスタイリッシュなデザインで木材との相性が良くモダンな雰囲気を作ることが出来ます。

 

当初、色選びは黒か白で迷っていたのですが、白は汚れが目立つので断念し、黒も白い汚れが目立つのと少し重たいイメージがしたのでチャコールメタリック色を選択しました。

 

1年経ちましたが特に目立った汚れはなく綺麗な状態をキープ出来ています。

 

 

外壁構造

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SFビレクトはガルバニウム鋼板の外側に遮熱性フッ素樹脂が塗装されており、より耐久性が高く、また熱を反射して部屋の中が暑くなりにくい仕様になっています。

内側には断熱材とアルミライナーが張られており、断熱性・遮音性が高くなっています。

 

掃除方法

ガルバニウム外壁は汚れが付きにくく汚れが落ちやすい外壁材です。

水洗いするだけである程度の汚れは落ちます。

汚れが落ちない場合は薄めた中性洗剤と柔らかいスポンジを使って落とします。

塗膜が剥がれる可能性があるので、高圧洗浄機の使用はNGです。

また、台風の後は塩害が懸念されます。

特に軒下がある家は軒下に付着した塩が台風後の雨で洗い流されないので台風後は軒下を水洗いすると良いと塗装屋さんに教えてもらいました。

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塗装の塗り替え

塗装は紫外線や雨などの要因で劣化します。

塗膜が劣化してもガルバニウム鋼板自体が耐久性が高いの著しい劣化は見られないと思いますが、外壁材を長持ちさせるには塗り替えが必要とメーカーは推奨しています。

メーカーによるとフッ素樹脂塗装の塗り替えの目安は20年経過後です。

 

我が家のコーキングをしていただいた塗装屋さんに話を聞くとガルバニウム鋼板は年数が経っても気になるほどの劣化具合にはならないので、塗り替えの必要性は無いと言っていました!

 

※SFビレクトからSPビレクトへ変更

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2022年3月よりSFビレクトからSPビレクトへ商品が変更になっています。

フッ素樹脂塗料に供給制限がかかり安定した供給が出来ない為、外壁表面の塗装がフッ素樹脂塗装からポリエステル樹脂塗装に変更になっています。

アイジー工業によると塗料の変更により若干色褪せし易くなるそうですが、耐久性能や断熱性能に差はないと言うことです!

 

まとめ

ガルバニウム 外壁は耐久性・耐震性・防水性が高い点や掃除のし易さ、メンテナンスコストが安く抑えれる点などから外壁材に適した素材になります。

その反面デザインが少ない点、傷付きやすい点がデメリットとして挙げられるので、導入を考えている方はその面を考慮して選択することをおすすめします。

 

私的には好きなデザインですしメンテナンスの手間とコストの削減が出来きるのでガルバニウ外壁にして大満足です。

 

外壁選びの参考になればと思います!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。